「ねこのす」>「バイクの巣」>XTZ125「ねこちやづけ」の部屋>(現在の位置) クラッチの試行錯誤A
作成2007年11月 最終更新2010年08月16日
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前回の「クラッチ周り試行錯誤@」で、XTZ125のクラッチスプリングをTT-R125用に変更し、なぜかクラッチのタッチが若干改善したXTZ125「ねこちやづけ」。
とりあえず原因について素人なりに考える。
クラッチスプリング3種類。 左からTT-R125、XTZ125、セロー225W用
各部の計測。 適当に計測しているので参考まで。
XTZ125 | TT-R125 | セロー225W | |
長さ | 約30.4mm | 約33.1mm | 約36.9mm |
外径 | 約15.4mm | 約14.4mm | 約15.5mm |
内径 | 約10.6mm | 約10.2mm | 約10.9mm |
ちなみにハウジング側のスプリングが入る穴の内径は約16.7mm。(2007/11/29修正。16.7mmの6が抜けていた。 申し訳ない。) 各スプリングのバネレートが計測できれば良かったが、残念ながらねこのすには適当な計測器が無いので省略。
上、右、左側の黄色いスプリングがXTZ125に付いていた標準のスプリング。
下側の1本がTT-R125用のスプリング。
明らかにハウジングとスプリング間の隙間が違うのが画像で分かる。
で、本来であれば、クラッチスプリングを組み込む際にクラッチスプリングを取り付けボルトの中心に来るように、マイナスドライバー等を使って位置を調整するのだが、適当に組むと画像の左側スプリングのように中心からズレ、ハウジングに接触してしまう。 (良い子は真似しない方が良いと思う。)
ちなみに下側のスプリングはTT-R125用のスプリング。 適当に組んでも外径が細いため、外径側は干渉しそうにない。
このようにハウジングとスプリングが接触することにより、クラッチの圧着がスムーズに行われないことが、クラッチのタッチ不良の一因なのだろうか? これが原因であれば、XTZ125用標準スプリングからTT-R125用スプリングに交換しただけでクラッチタッチが変化した理由は理解できるのだが。
ここで少し冷静に考えると、クラッチの各プレートを平行に接触(圧着)させられないほどクラッチスプリングの動きが妨げられるのなら、スプリングの外周とその収容場所の内側がそれぞれかなり傷がつきそうなものだが、標準の黄色いスプリングには、それほど大きな傷が見当たらない。(黄色塗装の剥がれた部分は多数あるが。) ということは原因は別にあるのだろうか?
本当に今回のスプリング変更で、管理人の思い込み効果以外にクラッチのタッチが改善しているのであれば、XTZ125用スプリングの長さが短いため、スプリングのプリロード(初期荷重)が不足し、クラッチの接続時(クラッチレバーを離した握っていない状態)のクラッチ各プレートの圧着力が足りないとか?
ただ、まだ完全にクラッチのタッチ不良が解消した訳ではなく、クラッチタッチ不良の原因が掴めたわけではないので、他の原因を探すことにする。
⇒しょうがないので試行錯誤Bに続く
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