「ねこのす」>「バイクの巣」>XTZ125「ねこちやづけ」の部屋>(現在の位置) クラッチが気になっていた
作成2007年8月 最終更新2010年08月16日
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前回・前々回のクラッチ周り整備の結果、突然普通の(良好な)クラッチになってしまった「ねこちやづけ」。
これまで、知り合いに会うと「クラッチのタッチがねー・・・」と会話する位にXTZ125に関する主要な話題の一つとなっていたのだが、突然の完治で話題が一つ無くなってしまった。 しばらくは、クラッチ整備について話のタネに出来るだろうが、それも長続きしないだろう。 「ねこちやづけ」にとって「クラッチのタッチ不良」はすっかり過去のものになってしまったのか?
話はいきなり脱線したが、「クラッチのタッチ不良」について完治した結果から、素人なりに原因について考えてみることにした。
まず、→「ねこちやづけ」がやってきた
でも挙げたように、クラッチの軽さが原因の一つでは無いかと考えた。
XTZ125はクラッチの軽さ(クラッチレバー操作時に必要な握力=クラッチレバー操作力)が非常に軽く、XTZの長所の一つでもある訳だが、それはクラッチのプレッシャープレートのスプリング4本(→画像の赤丸の部分)のバネレート(縮めるのに必要な力)が軽いのも一つの理由になっている(ハズ)だ。
そこで前回整備した結果とこのクラッチ操作力の軽さから考えると、
管理人の考えた原因
@XTZ125は、エンジンの控えめな絶対馬力故にクラッチプレートとフリクションプレートをそれほど強く圧着させる必要が無い。そのためクラッチ操作が軽くなるようにスプリングを弱めにした。
↓
Aクラッチの容量(トルクを伝える能力)は弱めのスプリングでエンジンパワーに対応できるが、第2回目のクラッチ整備で削って平滑にした部分の摩擦抵抗には打ち勝てず、クラッチプレートとフリクションプレートの接触・圧着までに時間がかかる。またそれぞれが平行に接触しない。
↓
Bクラッチプレートとフリクションプレートの完全な接触・圧着までにタイムラグが発生し、ジャダリングや異音、タッチの悪さなどが発生する。
もし、このような原因で「クラッチのタッチ不良」が発生していたのであれば、第2回クラッチ整備で平滑にした部分の摩擦力が減少したことにより、各プレートのスライドがスムーズに行われるようになり、タッチ不良が改善したものも納得できる。
また、別のクラッチに関する症状の一つ、クラッチが焼ける点についても、弱めのスプリングのため、「ハードな使用法」にはクラッチ容量が不足してしまい発生したのでは無いだろうか?
もし、これらの推測が正しいとすると、クラッチのスプリングを(多少)強化して、クラッチプレートとフリクションプレートを強めに圧着できるようにすれば、全て解決してしまうのでは?
もちろん、クラッチ操作力の軽さはXTZ125の長所の一つであると思うし、メーカーには素人の管理人とは比べ物にならない技術や知識・経験等によってXTZ125を設計・製造している訳だから、当然こんなことは考慮されていると思うのだが、現実に少なくとの数台のXTZ125のクラッチに異常が発生していることを考えると、本当の原因の究明と何らかの改良を望みたいというのが本音である。
実際には、
@原因は既にわかっていて、改良については原因解明後の生産分から実施。
Aクラッチのタッチについては、走行に支障はないし、主要な販売地域では問題ともなっていないので変更なし。
というところが現実的な対応かと思う。
万一、管理人の推定した原因が間違っていなかった場合、@が希望で、出来れば部品番号も変更しておいてくれれば、スプリングのみを発注して部品交換したいと考えている。(実はすでに変更されていたとか?)
以上でとりあえずのところの「クラッチのタッチ不良」についての考察を終わるが、
どなたか、詳しい人いたら御指摘・御教授お願いします。
追記
実はクラッチ周りの試行錯誤@、A、Bと、最終回にまでつづく。
最後に、
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