XTZ125 「ねこちやづけ」 クラッチの整備
クラッチプレートをTT-R125 LW系用に交換してみた。

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作成2009年02月15日    最終更新2010年08月16日

クラッチプレートを交換してみた

 以前のクラッチ問題の(たぶん)最終回 でクラッチ周りの改良は終了し、それ以降はスプリングをTT-R125用からXTZ標準に復旧した以外はクラッチ周りに特に変更を加えてはいない。
 その後もクラッチが滑る等の問題は発生していないが、走行距離累計5万キロメートルを前にして久しぶりにクラッチを整備してみることにした。

注意事項
 本内容はねこのすで行った作業を記録したもので、正しい方法・手順を保証するものではないので注意。
 整備の基本的な内容について不明な場合は、「ヤマハの点検整備について」、お気に入りのホンダのメンテナンス講座等で一度確認をおすすめする。
 くどいようだが、今回の内容を参考に作業をする場合には自己責任で行うように。


クラッチ周りの部品について

2005年式XTZ125のクラッチ周りについては、パーツリストによると下図のような構成であることがわかった。

 クラッチの部品を変更しようとした場合、上図の8番(フリクションプレート)、9番(クラッチプレート)あたりを交換すると、クラッチのタッチが変わるのではないかと考えた。
 ヤマハの部品検索で調べてみたところ、

2005 XTZ125 TT-R125
2001・5HP6
TT-R125LW
2003・5HPH
TT-R125LWE
2004・5HPW
Gフリクションプレート 598-16321-01 598-16321-01 598-16321-01 598-16321-01
Hクラッチプレート 5RM-E6324-00 5RM-E6371-00
1V1-16324-00
1V1-16324-00
Fクラッチボス 5RM-E6371-00 5AP-16371-00 5AP-16371-00 5AP-16371-00

 といった部品を使用していることが判明した。
 これらの点から、
・ フリクションプレートは全車同じ部品を使用している。
・ クラッチプレートはXTZ,TT-R系とTT-R125LW系で異なる。
・ クラッチボスはXTZとTT-R、TT-R125LW系で異なる。
 が確認できたので、
 フリクションプレートは今回交換せず、クラッチプレートについてはXTZ125にTT-R125LW系用が流用できると推測された。

作業開始


 早速TT-R125LW系用のクラッチプレートを必要枚数(4枚)調達。 注文後翌々日には到着した。


 当初装備されていた 5RM-E6324-00(左側)と 1V1-16324-00(右側)を比較してみる。
 1V1-16324-00 の表面にドット状の凹みが見受けられる他は特に違いは見受けられない。

 手前側が新品の 1V1-16324-00。


 同じ形状かと思われたが、微妙に違った。 クラッチプレート外周部の形状をそろえると、クラッチボスと噛み合う歯の位置が異なる。


 念のためクラッチプレートの厚みを測定。 新旧共に約1.2ミリメートル。


 同じくフリクションプレートの厚みを測定。 約3.0ミリメートル。


 今回もクラッチプレートのエッジをヤスリで削っておく。


 今回の整備で初めてクランクケースカバーのガスケットが破れてしまった。
 ストックしておいたガスケットにオイルを塗って使用する。

 あとは元通りに戻してエンジンオイルを注入したのち試運転に出発である。


整備後の感想

 クラッチプレートを換装した後、試走した感想。
・・・・・ 正直 以前とあまりかわっていない。

 今後気付いたことがあれば追記していく予定。



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