「ねこのす」>「バイクの巣」>XTZ125「ねこちやづけ」の部屋>(現在の位置) 整備記録K リアドラムブレーキを整備してみた
最終更新2010年08月16日
既に「ねこちやづけ」の累計走行距離は4万5千キロメートルを超え、まもなく5万キロメートルになろうかという勢いである。
累計走行距離5万キロメートルといえば、10万キロメートルのちょうど半分(あたりまえ。)ということで、いつもの重点整備でもしようかと考えているのだが、管理人の性格からして一度に多くの整備はできないので、徐々に整備を行っていこうと考えた。
注意事項
本内容はねこのすで行った作業を記録したもので、正しい方法・手順を保証するものではないので注意。
整備の基本的な内容について不明な場合は、「ヤマハの点検整備について」、お気に入りのホンダのメンテナンス講座等で一度確認をおすすめする。
くどいようだが、今回の内容を参考に作業をする場合には自己責任で行うように。
ひとまず、リアホイールを取り外してドラムブレーキ(パネル)の確認。
「ねこちやづけ」は運用開始してから2年と6ヶ月が経過し、累計走行距離は45,400キロメートルの状態である。
XTZ125のリアブレーキはドラム式でリーディング・トレーディング形式である。
見ての通りリーディング側のシュー(画像の上側)がより多く消耗している。
シュー等が摩耗してカスが出る。 非常に汚れており、これだけ汚れるとブレーキの効きも悪くなる。。
ドラム側の様子。 シューの寿命は長そうだが、ドラム側の寿命は?
シューのスプリングを外してみる。 スプリングを外すとシューも外れる。
ブレーキパネルの様子。 汚れが酷いので洗ってみる。
ブレーキのアーム(カムシャフト・レバー、画像の右下にある部品)を取り外す。(使用工具10ミリのボルト1本を外す)、ブレーキパネル(プレート)の上に乗せてあるカムシャフト(ブレーキの)他部品を抜いて外す。
カムシャフト(ブレーキの)にグリスを塗布してプレートに取付。 はみ出したグリスはもちろん拭き取る。
ブレーキ時に発生する熱等でグリスが軟化して流れ、摩擦部分に付着するとブレーキが効きにくくなり危険であるため。
シューとカムシャフトやアンカーピンが接触する部分にはカジリつき防止剤を塗布しておく。 レバーを操作して機能確認とカジリつき防止剤を馴染ませておく。
テンションスプリングを戻してひとまず完了。
整備後に試運転に出かけるが、リアブレーキの効きが良くなったのはもちろん、効き始めもスッと効いてたいへん気持ちが良い。
これまではシューの摩耗カスがシューとの間にあるというか、「粉っぽい」効き方とでも言うのかブレーキをかけても思ったように食いつかずに気持ちよくなかった。
時々整備して清掃してやれば気持ち良く効くようになるので、たまには確認の意味を込めて整備してやると良いだろう。
それからシューに斜めに溝を切ってブレーキをかけるとシューの摩耗カスが排出されるようにする方法もあるが、ねこちやづけに関して言えばシューを削るのはもったいないので実施していない。
なお、今回の整備では管理人の習性でリーディング側とトレーディング側のシューを入れ替えて復旧している。
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参考:過去のブレーキの様子
水害走行後・北海道前整備時 約37,300km
リアホイールのリム換装・リアタイヤ交換時 約33,500km
ドリブンスプロケット交換時 約30,200km
ジェベル200とホイールを換装しようとしてみた時 約27,500km
パンクを修理してみた時 約24,700km
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