XTZ125 「ねこちやづけ」 整備記録

ディスクブレーキ キャリパー周りの整備について。(ピストン揉み出し、パッド交換等)

「ねこのす」「バイクの巣」XTZ125「ねこちやづけ」の部屋>(現在の位置) 整備記録А.侫蹈鵐肇妊スクブレーキ整備、パッド交換
作業・記事作成:2008年 3月    最終更新2010年08月16日

「走行累計3万キロメートル整備」 その3 

 いよいよ「ねこちやづけ」の累計走行距離も3万キロメートル目前となり、これまで無理やり引き伸ばしてきた部品交換もこの機会に集中して行うこととなった。
 今回は、「走行累計3万キロメートル整備」の第3弾として、フロントのディスクブレーキ関係・キャリパーのピストン揉み出しとパッド交換を併せて行ったので参考まで報告する。

注意事項
 本内容はねこのすで行った作業を記録したもので、正しい方法・手順を保証するものではないので注意。
 ブレーキの構造等については、ホンダのメンテナンス講座等で一度確認をおすすめする。(定期交換部品の「ディスクキャリパーのゴム部品」など)
 くどいようだが、今回の内容を参考に作業をする場合には自己責任で行うように。

ブレーキキャリパーの取外し

 とりあえず前輪ディスクブレーキのキャリパー取外し。
 事前準備として、

 〔圧ホースクランプのバンドを外す。


◆.妊スクパッドをキャリパーに留めているピンを六角レンチ(5mm)で緩めておく。
 (キャリパーを外した後だと、ピンを緩める際に力を加えにくいため。)

キャリパー本体の取外し

 キャリパーをフォークに固定しているボルト2本を外す。(12mm)


 キャリパーを取り外す。


 キャリパーが外れた。 ブレーキホース(油圧ホース)に無理な力を加えないように。 近くに適当な高さの台でもあれば作業が楽。 今回はメンテナンススタンドを使用している。


 3万キロメートル走ってきたキャリパーとパッド。


 パッドを留めているピン2本を外す。


 パッドが外れる。 走行3万キロメートルでの磨耗状態。 交換の目安となる溝が一部なくなっている。


 ピンの様子。 錆かと思ったが洗えば落ちた。


 キャリパーの様子。 かなり汚れているが、幸いな事に錆は見受けられない。


 ハンガーを外した。 パッドの摩耗カス等で汚れが酷い。
 一部濡れているのは撮影前にママローヤルαをかけてしまったため。

 ねこのすのバイク整備では台所用洗剤を多用するのだが、使用する状況から油で洗剤容器が汚れてしまいがちである。 よって台所用洗剤を整備に使用する場合には、良い子はもちろん良い子以外も台所用とは別に専用の洗剤を用意しておいた方が身のためだろう。


 ホースに無理の無い範囲でキャリパーの清掃を行う。
 通常、ねこのすではバケツに洗剤を薄めた溶液を入れ、歯ブラシ等で擦ってキャリパーを洗うが、今回はキャリパーの状態が視認できるようにと透明なペットボトルを切ってバケツ代わりに使ってみた。
 キャリパーが錆びるとか、シールに水が入るとかいう意見も聞くが、この程度の水圧で問題が起こるのであれば、大雨の中は走行することはできないだろうと勝手に推測。 これまでのところねこのすで問題が発生したことは無い。


 とりあえず洗う。 一般的な使用済み歯ブラシとか、


 最近工具屋さんで買ってきた整備用?の筆。 軸の部分は無いが安価でたくさん入っているため清掃の際に重宝する。


 ひとまず洗った状態。


 Tシャツを裂いた細長い布切れでピストンの裏側も磨く。 画像の布切れは幅がありすぎて磨きにくかったので、実際の作業はこの4分の1程度の幅の布切れで実施した。


 磨いてみた。


 以前、こんな工具を探し回って買ってきたので、折角なので使ってみる。 ピストンの内側に工具の先端を差し込んで広げ、ピストンを回したりするもの。 以前は工具屋でもなかなか売ってなかったが、最近は安価で手に入るようになった。 あまり使わないけど。

 使用中の状態を説明する画像。 画像では保護材を使用していないが、この状態で使用すると、ピストン内側が傷だらけになる。 機能上は問題無いだろうが精神的によろしくないので、ウェス等でピストン内面を保護した方が良いだろう。


 折角なので、実際に回してみた。 磨きにくかったピストンの奥側も簡単に磨くことができる。 非常に気持ちが良い。

 ピストンを納得するまで磨き終わったら、

 ラバーグリスを塗って、


 指で握ってピストンを戻す。 通常は「ブレーキピストン戻し器」といった道具で押し戻すが、素手でもできないことは無い。


 参考まで、 素手では固くて戻らないし、専用工具も無いという場合は、古いパッド等を当ててマイナスドライバー等で隙間を広げ、ピストンを押し戻す方法もある。 お勧めはしないが。


 ピストンを押し込んだ状態。 この状態でキャリパーの洗えなかったところを再度清掃。
 今回のXTZ125「ねこちやづけ」は新車時からブレーキフルードの交換・補充を行った事が無いので有り得ないが、パッド交換後にフルードを交換・補充を行っていた場合、押し戻されたフルードがマスターシリンダーから溢れる場合があるので、一度確認したほうが良いだろう。


 ブレーキレバーを握って少しピストンを押し出し、ラバーグリス等を塗ってピストンを押し戻す作業を繰り返す。
 今回の作業は指でも軽くピストンが動いたので楽だった。 (ピストンを押し出しすぎて外してしまう事がないように注意。)


 何度か繰り返して、ブレーキレバーを握ったときに、二つのピストンが同じように押し出されるようになれば良いかと思う。

ブレーキパッドの交換。

 今回はパッドも交換した。
 使用したパッドはこれ。

 ウィキ等でも紹介されているヤマシダのパッド。(D439)
 送料込みで1,600円程度と比較的安価。 純正よりもパッドの耐久性があるが、ディスクへの攻撃性があるとの説明がパッケージ裏面に記載されている。
 ブレーキ関係は非常に重要な部品であるため通常は純正部品を使いたいところだが、今回は試験的にこのブランドの部品を使用。
 一応、知り合いがこのブランドのパッドを使用して問題が無かったとの情報を得ているが、ブレーキについては万が一も許されないので、慎重に状態を確認しながら使用する予定である。


 折角なので、同一画像で比較。 左が使用済み純正ブレーキパッド。 右がヤマシダ製新品。


 裏面も確認。


 使用前のパッド厚は(全体7.5mm−ベース3mm=4.5mm)だった。


 ハンガーのスライドピンや、キャリパーのピン受け部にもラバーグリス等を塗布。


 パッドピンにもかじりつきを防止して、


 もと通り組み直して、マスターシリンダーのフルードを確認。 ひとまず作業は完了である。
 キャリパーを取り付ける際は、仮組みの段階で実際に少し前進させてからブレーキをかけ、ブレーキが作動した位置で取り付けボルトを締める。 なお、ピストンを押し戻した状態では、ブレーキレバーを握ってもブレーキが効かないおそれがあるため、何度かブレーキレバーを握って、ブレーキが効くことを確認してから使用されたい。

作業後の感想

 まず、ピストン揉み出しの効果については、ブレーキが思った通りに効くようになり非常に気持が良い。 妙に引きずったりしたブレーキとか、レバーを握ってもスッと効かないブレーキは走ってても気持ちよくないので、これは是非行いたい作業。
 それほど手間はかからないが、その効果は非常に大きくわかりやすい作業である。
 今回のXTZ125「ねこちやづけ」では、もともとブレーキの効きに問題があった訳ではないが、それでもブレーキの動きが軽くなったことを感じる。

 パッドの交換については、以前の純正に比べると「良く効く気がしないでもない。」程度。
 交換直後は、パッドのアタリが付いていないため、試運転時には予定位置よりも気持ち先で停止したが、しばらくブレーキ操作を繰り返した後は十分な効きを見せた。
 詳細については、今後追記していく予定である。






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