XTZ125 「ねこちやづけ」 整備手順

エンジンオイルの交換手順について

「ねこのす」「バイクの巣」XTZ125「ねこちやづけ」の部屋>(現在の位置) 整備手順 .┘鵐献鵐イルの交換手順
作成2008年1月    最終更新2010年08月16日

はじめに

 エンジンオイルの交換は、多くのバイク乗りにとって最も基本的な整備内容の一つで、XTZ125乗りの多くが「わざわざこんなページを確認するまでもない。」と思うことだろう。
 本内容については、整備に慣れた人にとってわざわざ掲載するような内容ではないだろうが、「これからXTZ125に乗りたい。又はXTZ125に興味を持っている。」人達が、XTZ125について少しでも知ってもらえたらと考え大きなお世話かとは思うが掲載してしまうものである。

注意事項

 本内容は、ねこのすで行った作業を記録したもので、正しい方法・手順を保証するものではないので注意。
 エンジンオイルの選定については、他の詳しい方々のページを確認して選定されたい。
 一応エンジンオイルの役割等について不明な場合は、ホンダのメンテナンス講座等で一度確認をおすすめする。
 作業する場合にはくれぐれも自己責任で行うように。

事前準備

 エンジンオイル必要量(通常1リットル)
 オイル(廃油)を受ける容器
 工具(メガネレンチ等)
 その他、ガスケット・廃油処理材等必要であれば用意する。

 純正のエンジンガードは付いていても問題なく作業可能。
一応、泥等で汚れている場合など、エンジン内に異物が入ることを防ぐため、オイル注入口と排出口の周りを清掃しておく事をお勧めする。
 画像では撮影のため手袋をしていないが、軍手等で手を保護することをお勧めする。

 エンジンオイル注入口周りを洗う。 もちろんねこのすでは普段こんなに丁寧な洗車はしていない。


 オイルを排出する前に、オイル注入口が開くか確認する。 この際ついでにオイルの容量を確認しておくと、前回オイル交換時のレベルと比較して、オイル消費量が把握できる。
 オイル容量の確認方法は、オイル注入口のキャップについたスティック部分のゲージで、オイルの付着しているレべルを視認する方法。 一旦スティックを抜き取って、付着したオイルを拭き取った後、スティックを注入口に差し込んで(ねじ込まない)再度抜き取り、スティックの目盛りで上限と下限の間にオイルが付着している境目があれば良い。

 ちなみに、エンジン始動中にオイル注入口を開けると、オイル混じりの空気が吹き出てくるので、エンジン停止後に開けるように。 またエンジン停止後も暫くはエンジンオイルは高温なので火傷等に注意。

エンジンオイル排出


 画像赤丸のエンジンオイルドレンプラグを外してエンジンオイルを排出する。


 エンジンオイル排出中。 けっこう汚れている。


 しばらくエンジンオイルが排出されるのを待って、オイルドレンプラグを規定のトルクで閉める。
 ドレンプラグのガスケット(軟らかいワッシャー状のモノ)は、新品交換が原則だが「ねこのす」では裏返して再度使う場合がある。 が、良い子は真似せずに新品に交換する事をお勧めする。

余計なはなし
 エンジンオイルの排出時に、エンジンオイルの最後の一滴が落ちるまで気長に待ち続ける人もいるが、エンジン内にはオイルが溜まる場所が結構多くあるので、あまり神経質にならなくても良いと管理人は思う。
 もしオイルの可能な限り全量交換を目指して、オイルの残量を少しでも減らしたいなら、
 エンジンが始動しないようにしてから、クランクを少し回転させる(=オイルポンプを回す)方法があるので、もし実施していないなら試してみると良いと思う。
 具体的には、(もちろんギヤはニュートラルにして)
 .ックペダルが付いているなら、キーをオフ位置(=プラグで点火しない⇒エンジン始動しない状態にして)で数回キックしてみる。
◆.ックペダルが付いていないなら、プラグキャップを外して(=プラグで点火しない⇒エンジン始動しない状態にして)セルを数秒回してみる。
 こうすると、通常では抜けなかったオイルポンプ内のオイル等も抜けてくる。
 この際、エンジンオイルが規定の量よりも若干なりとも多めに抜けているので、オイルレベルを慎重に確認して、必要であれば追加補充するように。 また、エンジンオイル容量確認前には、抜いた際と同様の手段でオイルポンプを回し、オイルポンプ内等にもオイルを回してから容量確認しなければならない。
 エンジンが始動しないようにするのは、オイルがエンジン内に回っていない状態で、エンジンが始動したらエンジンに悪影響を与える事が考えられる為。
 セルやキックペダルでエンジンを回すことになるので、怪我や事故等には十分注意されたい。 (シフトが入っていて車体が動いて倒れたとか。)
 なお、エンジンオイルをクランキングして抜くと、オイルポンプに空気が入るため、オイル再注入後にオイル吐出が安定するまで時間がかかるという理由で、クランキングしてはいけないという考え方もあるが、管理人はオイル注入後のクランキングでオイルが行き渡ることができると判断している。

廃油の処理について

 エンジンオイルの処理については、オイル吸着材を買ってきて吸わせる等適正な処理を実施されたい。
 ちなみにねこのすでは、再生重油業者に引き取ってもらっている。 昔はお金を払って処理してもらっていたようだが、燃料価格高騰の現在は廃油を買い取ってもらっている。(量や引取の有無などで条件は変ってくるので各々確認されたい。)

エンジンオイル注入

 エンジンオイル排出が完了したら、当然ながらエンジンオイルを注入しなければならない。
ここは説明書等に従い、ガスケットを装着した上でドレンプラグを規定トルクで閉め、規定量をエンジンオイル注入口から注入して、オイル容量を確認して問題が無いか確認の後、エンジン始動するようにしたい。



おまけ  「オイルフィルター」 と 「オイルストレーナー」 について

 XTZ125には、四輪車や二輪の中型車以上で多く見られる”濾紙式”のエンジンオイルフィルターは装備されていない。
 かといってXTZ125にオイルフィルターが付いていない訳ではない。 XTZ125には"遠心分離式"のオイルフィルターが装備されているのだ。
 濾紙式のフィルターがオイルを濾紙に通すことによって異物等を濾し取るのに対し、遠心分離式のフィルターはオイルを回転する容器で遠心力によって異物等を分離させている。
 掃除機で言えば、濾紙式は紙パック式、 遠心分離式はサイクロン式と考えればだいたい間違いない。(と思う。掃除機のサイクロン式は空気の流れだけが高速回転するのに対し、エンジンの遠心式オイルフィルターはフィルターの容器ごとオイルが高速回転するのが違うといえば違うが。)

 オイルフィルターがあるなら、交換や清掃が必要になるのではと思うが、遠心式オイルフィルターは濾紙式のように頻繁な交換や清掃作業を必要としていないようだ。
 管理人の知っている範囲では、遠心分離式オイルフィルターを採用している車種はフィルターの交換や清掃が濾紙式に比べてたいへん困難である。
 つまりは、濾しとることのできる異物等の量が、遠心分離式のフィルターは濾紙式のフィルターに比べて多い。
 ⇒そのため頻繁な交換や清掃が必要ない。
 ⇒よって整備し難いところに設置しても問題無し。
 ということらしい。

 実際に遠心分離式のオイルフィルターを装備しているカブ系エンジンのバイク達は、オイルフィルターの清掃など一度も行ったことが無い車両でも元気に走り回っている。

 もっとも、遠心式フィルター装備とはいえ、無限に異物等を濾しとることができる訳ではないので、オーバーホール等を行う機会に合わせてフィルターの清掃か交換を行うべきだろう。


 XTZ125のエンジンオイルフィルターは図の赤丸の部分。 エンジンカバー右側を開けると見ることができる。
 回転することによって異物等を円盤状の容器の内側壁面に溜めこむ。
 見ての通り清掃や交換をするには若干手間がかかる。 管理人としては重整備時のついでに清掃しようかと考えているが、できれば開けたくないとも思っている。

エンジンオイルストレーナーの清掃

 エンジンオイルフィルターの清掃は当分先送りするとして、エンジンオイルストレーナーの清掃は比較的容易にできる。

 画像のように、右側クランクケースカバーを開ければ容易に取り出して清掃することができる。
 クラッチ周りの整備を行う際にはついでに清掃しておくのが良いだろう。 ちなみに「ねこちやづけ」では、クラッチ周りの整備第一回で清掃し、若干の金属カスが溜まっていた。
 洗油等で洗浄、異物を取り除いた後、元に戻して作業完了である。


 エンジンオイルストレーナーの清掃について 物欲覚書 様 のブログ内、2007年09月02日の記載で、同じくストレーナー清掃の記載を発見。 走行距離5,000キロメートルで清掃して、ストレーナーは大変な事になっていた模様。
 「ねこちやづけ」は、クラッチの確認にあわせて走行距離約21,100キロメートルで初めて清掃を実施し、その際のエンジン内の様子を記録していたので比較してみる。
 特にストレーナーだけを狙って撮影したあったわけでは無いのだが、十分比較検討にたえる画像が記録されており、デジカメの性能向上とその便利さを再確認。

 ストレーナー付近の様子。(約21,100キロメートル走行)
 若干量切削屑のような金属片と、ガスケットの切れ端と思われるモノがあるが、他に目立った異物は見当たらない。 大きめの糸屑は作業中に使用したウエスから落ちたもの。


 クランクケースカバー側には、ガスケットで堰きとめられオイルと共に排出されなかったと思われる金属粉が溜まっていた。
 この程度の残渣であれば国産車と比べても遜色ないと思われる。

 ちなみに、上(本編)でストレーナーをラジオペンチで摘んでいる画像は、約25,400キロメートル走行時の状態。 初回以外はストレーナーに目に見える異物は確認されていない。


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