3万キロメートル走行時の集中整備の項でも書いたのだが、我がXTZ125「ねこちやづけ」のバッテリーはお疲れ気味で、冬場のセル始動時にはセルモーターを回す力が弱く、すぐにエンジンを始動することができない場合があった。 もっとも、05年式の「ねこちやづけ」にはセルだけでなく、キックスターターも装備されているので、始動不能という事態にはならないので気は楽である。
このような事態が発生した場合、本来であれば適合する新しいバッテリーを調達して、交換してしまえば話は早いのだが、バッテリーを頻繁に交換するのは資源の無駄遣いであり、いつものように予算のない「ねこのす」では経費の無駄遣いも避けたいところである。
そこで、バッテリーにパルス充電を行い、バッテリー電極に発生したサルフェーションを取り除く「バッテリー回復器」なるものを製作し、弱ったバッテリーの回復を試みることとした。
本内容はねこのすで行った作業を記録したもので、正しい方法・手順を保証するものではないので注意。
整備の基本的な内容について不明な場合は、「ヤマハの点検整備について」、ホンダのメンテナンス講座等で一度確認をおすすめする。
安全のため、バッテリーの端子を外す場合にはマイナス側から外し、接続する場合はプラス側から接続。
(理由は、一般的なバイクは、車体側がマイナスアースのため、マイナス端子をバッテリーに接続した状態では、車体もマイナス極となり、バッテリーのプラス極側が車体に接触すると短絡(ショート)して危険であるため。)
くどいようだが、今回の内容を参考に作業をする場合には自己責任で行うように。
(参考ページ) ⇒「ねこにこばん」 バッテリーを交換してみる。
当初のバッテリーを回復器にて回復中。 (のはず。)
しかし、実際に運用してみて分かったことなのだが、管理人が作ったバッテリー回復器は、バッテリーを車体から取り外して装着する仕様で、回復させるのに長期間かかるようで、1日接続しておいたからバッテリーが元気になるというものでは無いようだ。
結局、ほぼ毎日運用される「ねこちやづけ」には、バッテリーを取り外して回復器を接続するという運用は困難であった。
現在は夏季で、エンジンの始動も容易なので弱ったバッテリーでも問題ないが、この先冬季になれば昨年以上にセル始動が困難になるのは間違いないので、何らかの対策は必要である。
ついでにバッテリー回復器の効果も確認したい。
これは弱った。(管理人が)
そこで、新しいバッテリーを調達しXTZ125に取り付け、取り外した旧バッテリーをバッテリー回復器に接続し、効果の確認を行うこととした。
バッテリー液注入。 希硫酸なので、周囲に飛び散らないように注意。 周囲の養生と眼や手の保護にも留意。
一応即用式ではあるが、一度電圧測定。
念のため補充電しておく。
車体に取り付けた状態。 バッテリーを外す場合は、マイナス端子から外し、取付ける場合には、プラス端子から取付ける。 ブリーザーパイプ等の取り回しを確認。
バッテリーの交換自体はとても容易で、数分で終わってしまう作業である。
これでバッテリーは新しくなってエンジン始動も簡単にできるようになった。 またバッテリー回復器の試験もじっくり行うことができる。 若干、当初の目的からずれている気もするが、ひとまずXTZ125の整備は進んだということで良しとする。
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