XTZ125 「ねこちやづけ」
ホイールをDJEBEL200(ジェベル200)用に換装しようとしてみた。

「ねこのす」「バイクの巣」XTZ125「ねこちやづけ」の部屋>(現在の位置) DJEBEL200(ジェベル200)用のホイールに換装しようとしてみた
記事内容2008年01月   最終更新2010年08月04日

フロントホイールを換装しようとしてみた

 「セロー225W用のフロントホイールに換装してみた」 と 「DT125R(3FW)用のフロントホイールに換装してみた」 で、XTZ125に各機種のフロントホイールを換装してみたわけだが、これらは他のサイト等からの事前情報によって、セロー225W用は換装可能なことが、DT125R(3FW)用はハブの部品番号がセローと同じでほぼ換装可能であろうことが予想できた。
 これらの他車種用ホイールとの換装作業を実施してみて、部品番号等を事前に調査して、互換性の有無を予測することが有効であることが確認できたわけだが、折角なので他のサイト等であげられていない他社製バイク、「DJEBEL200(ジェベル200)」用のホイールに換装しようとしてみる事とした。


 ここまで来たら勢いが大切。 事前情報が無くても現物が在れば互換性の確認は可能なのだ。

 この2台、車両の性格的に良く似ていると並べてみて改めて思う。 タンクがでかいところとか、トコトコ走っても楽しいところとか。 デザインやヘッドライトの明るさは違うけど。


 ジェベル200のアクスルシャフトは、17ミリと12ミリのレンチを使用して緩める。 XTZ125と比べなくてもかなり細く感じる。


 ジェベル200のアクスルシャフトの径は実測約11.9ミリメートル。 XTZ125よりもかなり細い。
 管理人はかつてジェベル200で日本(ほぼ)一周を行ったことがあり、非常に気に入っている車種なのだが、ジェベル200の弱点の一つである「轍等の影響を受けやすい」のは、このシャフトの細さが原因の一つだと思っている。 FI装備等で規制に対応して復活するなら是非この部分だけでも改修してもらいたい。


作業中の状態


 フロントホイールの比較画像。 上段がブレーキディスク側、下段がその反対側。 それぞれ右側がXTZ125用、左側がジェベル200用である。
 ブレーキディスクの径はほぼ同等に見えるが、スピードメーター用ギアボックスの付く側が異なっている。


 で、XTZ125にジェベル200用フロントホイールを装着してみた。
アクスルシャフトの径はジェベル200用の方が細いので、ジェベル200用のアクスルシャフトを使って仮固定。 今回はスピードメーター用のギアボックスを無視している。
 一応取り付けることはできたが、アクスルシャフトの径が異なることから、実際に走行しようとした場合、ハブのベアリングをXTZ125にアクスルシャフトに適応するよう変更する必要があるだろう。
 セロー225WやDT125のホイールが使えることを考えると、わざわざジェベルのホイールをハブごと交換する意味はあまり無いようだ。 (そんなことは作業前から分かるはずだが気にしてはいけない。)


 で、ジェベル200にXTZ125用のフロントホイールを装着した画像。 シャフトはジェベル200用を使用、そのためホイールはガタがあり試運転もしていない。 スピードメーター用ギアボックスは無視している。
 結局XTZ125とジェベル200のフロントホイール互換性については、加工を行えば付かないことは無いがセロー等の部品を調達した方が早いという結果となった。











リアホイールも換装しようとしてみた

 というわけで、あまり意味がなかったフロントホイール換装記録だけで終わってしまってはココまで見ていただいた方々に申し訳ないので、後輪側についても換装しようと試みた。

 XTZ125は後輪側ブレーキとしてドラムブレーキを装備しており、フロントホイールがセロー225用のホイールとそのまま換装可能なのに対して、リアホイールはセロー225WやDT125Rのホイールがディスクブレーキ仕様となっているため、丸ごと換装する手段は使えない。
 同じヤマハ製のセロー225(ドラムブレーキ装備の旧型)は後輪側ブレーキがドラムブレーキではあるが、TT-R125系エンジン搭載車(XTZ125 YBR125)まとめ@ ウィキ で「使えない」と記載されており、おそらく使えないと思われココでは検討しない。(確認する車両もないし。)
 このため、XTZ125のリアホイールをアルミリム化するには、セロー等のホイールのうちリム部分だけを使用してXTZ125のハブやスポークに組み合わせるといった手法が行われている。
 このようにすれば、間違いなくアルミリムにはなるのだが、前輪がセロー225W用のホイールをそのまま取付可能であることに比べると面倒なことは間違いない。
 そこで同じくドラムブレーキ装備のジェベル200用ホイールがXTZ125にそのまま装着できれば、リムのみ交換といった手間が省け、手軽に「ポン付け」によるリアホイールアルミリム化が可能になるのでは?と考えた。
 ここまで我慢して読んできてくれた良い子達は、前輪換装の作業が前振りでしかなく、後輪換装が本命であることに気付いてしまったかもしれない。
(ジェベル200のチェーンはXTZ125の428サイズではないので、スプロケットかチェーンは少なくとも変更が必要。)

 で、早速作業開始。

 左がジェベル200用、右がXTZ125用。 ドラムブレーキのパネル側(ブレーキシュー・プレート)を固定する方法が、ジェベルはスイングアーム下のロッドで、XTZ125がスイングアームの凸部にパネルの凹を組み合わせて固定する方法と異なっているが、ホイール自体は良く似ている。

ジェベル200は19ミリと17ミリのレンチ使用。


XTZ125も19ミリと17ミリのレンチ使用


リアホイールの比較画像。 左がXTZ125、右がジェベル200。 スプロケットの固定ボルト数が異なる


 リアホイールのアクスルシャフト径は、両車とも約14.9ミリメートルで同じだった。


 ブレーキシュープレートは互換性があった。 画像はジェベル200用リアホイールにXTZ125用ブレーキシュープレートを組み付けたもの。

 で、シャフト径とブレーキシュープレートに互換性があることが分かり、これはホイール自体に互換性があるのではないかと期待したのだが・・・

 どうもスプロケットのオフセット量が違うようだ。
画像手前側がXTZ125用、画像奥がジェベル200用。
 ジェベル200用の方がXTZ125用に比べてスプロケットが外に出ているように見える。

 実際にジェベル200用のリアホイールをXTZ125に取付しようと試みた結果、”カラー”なしの状態で付くことは付くのだが、ドライブチェーンのラインをXTZ125にあわせると、リアタイヤのセンターがやや車体の右側(ブレーキレバー側)に移動してしまう。 このためドリブンスプロケットのオフセットを調整しなければアライメントが狂ってしまう模様。
(上級者はスポークの調整でリムをハブに対して車体左右方向に振って組み立てられるそうだが、管理人にはとても無理。)
 やはり、「ジェベル200用ホイールをXTZ125にそのまま装着」とは行かなかったようだ。
 ここまで来て残念だが、ジェベル200用のリアホイールをXTZ125に装着することは現実的ではないと判断された。
 わざわざジェベル200用リアホイールのスプロケット位置を適合させるくらいなら、セロー用のアルミリムを入手してリムだけ交換した方が安価で簡単だろう。

まとめ

XTZ125のリアホイールをアルミリム化したい場合、
@セロー225W等、他車のアルミリムをXTZ125ホイールハブに組み込む。
Aジェベル200用のリアホイールのスプロケットをオフセットさせ、左右カラーの変更などアライメントを調整する。
 の2つの手段を考えたが、Aの場合思ったより手間がかかった。
 よって、(現時点では)@の手段。 他車のアルミリムをXTZ125のハブ等に組み込んだ方が良い。 という結果になった。




 事前に情報を収集・分析することの重要性を再認識する作業ではあったが、これに懲りずに今後とも痛い目にあおうと決意を新たにして今回の報告を終わる。




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