XTZ125 「ねこちやづけ」 パンク防止剤の有効性について (その2)

「ねこのす」「バイクの巣」XTZ125「ねこちやづけ」の部屋>(現在の位置) チューブタイヤのパンクについて考えるAパンク防止剤の有効性について(その2)
記事内容2007年10月   最終更新2010年08月04日

 前回の「パンク防止剤の有効性について@」において、ほぼ完璧な効果を見せたパンク予防剤。
さすがに怪しいすぎるほどの効果を目の当たりにし、おそらくほとんどの方が「広告記事?」かと思っていることだろう。
 実のところ管理人もイマイチ信用しきっていないのだが、幸い?なことにパンク防止剤の性能について示す事案があったので報告する。

 本来であれば、低予算のねこまんま級として、タイヤを完全に使い切ってから、タイヤ交換作業にあわせ、チューブも交換するつもりでいた。
 しかしながら総走行距離25,000kmを目前にして、再度後輪のパンクが発生したので、タイヤ交換とは別にチューブ補修とパンク修理剤の効果確認を行うこととした。
 パンクの内容については、ゆっくりタイヤ(チューブ)内の空気が抜けていくタイプ。 勤務先でタイヤが凹んでいることに気付き、エアコンプレッサーで規定値の空気圧に空気を充填し、帰宅したのだが、途中で空気が抜けてしまい、給油取扱所で再度空気を入れて約30キロの道程を帰った。

翌日、早速後輪を外し

画像の@がタイヤに刺さった異物によって開いた穴の部分。
Aがその異物によってチューブが傷付いていた部分。
「パンク防止剤の有効性について@」で予想したように、前回のパンク時にズレたのか、タイヤに開いた穴と、チューブについた傷の位置がかなり離れていた。
 ホイール(リム)とチューブは口金部分で固定されているので、タイヤがビートが落ちた際に空回りしていたのだろう。
 ただ、予想と異なりタイヤとチューブの間はパンク防止剤で固まっているわけでは無く、若干濡れているような状態だった。 タイヤに開いた穴が大きく、パンク防止剤も水分で薄まって流れ出してしまったのだろうか。

タイヤ内側に開いた異物による傷跡。 外側の状況は前回参照。

 チューブに開いた傷跡。 内部には「かさぶた」のような白い綿状の繊維が見える。 緑色は抜けているがパンク防止剤の繊維と思われる。 今回のパンクでは、他に空気の漏れる箇所は見つけられなかった。 結局この穴の気密性が徐々に劣化し、ゆっくりパンクしたものと推定。 これまでパッチも無しで良く気密を保っていたものだと感心。

 このような状況を確認した上で対応を考える。 通常であれば後輪・タイヤ・チューブを外したついでに、チューブはもちろんタイヤを同時に交換したいところだが、ねこちやづけとしては、タイヤは最後まで使いきろうと考え交換しないこととする。 チューブについても、これまで聞いてきた「パンク修理剤を入れたチューブはパッチ修理が出来ない」という噂の真相を確認するため、あえてパッチ修理することとした。 ちなみにタイヤとチューブのどちらも既に交換用の資材は準備してあるので、調達が間に合わなかったので交換しなかった訳ではない。 ついでに言うとセロー以外のアルミリムもスタンバイ完了である。 交換したらそのうち報告予定だが、そのうち忘れてしまうかもしれない。

 話はXTZ125に戻って、とりあえずパッチを貼る。
 紙やすりで周辺を削った後、脱脂して貼り付け。 特に問題なし。



 せっかくなので、再度パンク防止剤を注入しておく。 もう少し使用したらチューブも交換予定なので勿体ないけど。
 通常であればそんなにパンクすることは無いと思うが、最近パンク防止剤を入れた直後にパンクしたり運が良いのか悪いのか良くわからない状態が続いているので、念のため注入。 タイヤ交換の暁にはチューブ内部を開放して報告する予定。

その結果?
 今回のパンクと修理の件については、
・前回のパンクから約15ヶ月が経過、その間の走行距離は20,000km以上。 ちなみにパンク防止剤は規定量の半分以下しか注入していなかった。
・今回は特に異物が刺さる等の損傷はなし。 前回のパンク防止剤の気密効果が薄れたため、ゆっくりパンクしたものと推定される。
・修理は通常のパッチ修理で対応可能であった。

 という点で、パンク防止剤の効果をある点で確認することが出来たと考えている。

 仮にパンク防止剤を指定量入れているか、パンクが一旦回復した後に、追加でパンク防止剤を注入しておけば、今回のパンクは無かったのかもしれない。
 また、本来タイヤとチューブの間に留まってパンクを防止し続けるパンク防止剤が、あまりに大きい穴の為、雨水等によって固まったパンク防止剤が徐々に溶け出して気密性が悪化した可能性も考えられる。
 パッチ修理に障害となるといった噂については、雨水等でパンク防止剤が流されたため、パッチ修理ができたという可能性もあるが、以前に噴出したパンク防止剤は、乾燥してパリパリに固まっていた事を考えると、もともとパッチ修理の障害にはならないのかもしれない。

 いずれにせよ、今回のパッチ修理を行ったことにより、パンク防止剤によるデメリットはほぼ無いことが確認できた。 結局、パンク防止剤を使うか使わないかについては、各閲覧者の判断にお任せして今回の報告を終わる。



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